MENU

    芽傷処理とは

    芽の先に傷を入れることで、頂芽(先端)からのオーキシンを阻害することが目的。

    芽傷を入れる枝は、ドブヅル(節間が長く太い枝)の結果母子です。

    芽傷を入れる場所は、芽の先端から5㎜程度のところで、深さは約2㎜程度です。芽傷ハサミがあるので、簡単に芽傷を入れる事ができます。

    時期は、水揚げ直前もしくは3月上旬です。早すぎると芽が枯れこんでしまう恐れがあるので、剪定が終わってから芽傷を入れるのが丁度よいと思います。

    疑問

    頂芽優勢であるため、頂芽(先端の芽)からホルモン(オーキシン)が側芽の成長萌芽を抑制するとあるが、はたしてそうなのだろうかと…

    疑問1)先端と言われる芽は、任意の芽(剪定した人の判断)であることを考えると、どの芽も頂芽であるともいえるのではないか。ぶどうの樹はどうやって頂芽を判別しているのか。

    疑問2)水が上がりは、根から水(ホルモン)が上がってくることである。そして、篩管と導管は直接繋がっていないことを考慮すると頂芽からホルモンが戻ることがあるのか。

    疑問3)芽傷を入れるのはドブヅルだけである。

    私なりの答え

    有核巨峰、自然系X字栽培で考えると(基礎)

    芽の膨らみ、萌芽のタイミングの違い差が激しい枝、いわゆるドブヅルに芽傷を施すことから、

    ① 水揚げ時期になると、水ともに根や枝から貯蔵養分(ホルモン、炭水化物など)も結果母子にいきわたる。溶解される貯蔵養分の濃度は一定とすると、結果母子の先端(頂芽)が一番濃度が高い。

    ② ドブヅル(節間の広く太い枝)とカリヅル(節間が短く細い枝)の違いをみると下記の表、図となる。

    ドブヅルカリヅル
    節間長い短い
    枝の太さ太い細い
    芽の大きさ小さい大きい
    芽角小さい(鋭い)大きい(鈍い)
    屈曲性直線型屈曲型
    節壁薄い厚い
    大きい小さい

    ドブヅルの直線的な枝は、結果母子で考えると貯蔵養分の濃度は頂芽が一番濃く基部が薄く、芽に圧力も加わりずらい。したがって頂芽から萌芽しやすい。基部の芽は側枝からの圧力(結果母子より側枝が太い)が強いので萌芽しやすい。

    カリヅルは、屈曲しているので芽に一定の圧力が加わること、節間が短く細いので貯蔵養分の濃度、萌芽に差が出にくい。

    以上のことから、芽傷を入れる意味は芽にかかる貯蔵養分の圧力を高めるためにおこなうと考えるほうが合理的であると思う。

    追記

    ① 芽が膨らみ萌芽が始まると光合成がおこなわれるようになり、オーキシンが作られ頂芽優勢となり易い。
      

    ② 自然系X字栽培では、第一主枝が一番枝が多く、主枝の頂芽まで直線的であるから、貯蔵養分が早く、多く供給されると思われる。

    よかったらシェアしてね!
    • URLをコピーしました!
    目次