3月中旬になると水揚げが始まります。
水揚げとは、ぶどうの樹が根から水を吸い上げ、剪定した切り口から樹液が流れ出ることです。
水揚げのしくみ(私見)
立春をすぎると、日差しが長くなり地温、気温が徐々に上がってきます。
地温の変化は小さく蓄積され徐々に上がってきます。
ある一定の地温に達すると、徐々に根の貯蔵養分の融解が始まり負圧によって水が吸い上げられます。
根に浸透する水の量が増えると、主幹、主枝、亜主枝、側枝、結果母子と伝わり、剪定した箇所から水が滴り落ちてきます。
このことを水揚がりと呼びます。
貯蔵養分が少ないと萌芽率が悪いと言われるのは、水揚げによって芽に届く水(貯蔵養分)が少ないのだと思います。

トップジンMを塗布してある切口
蓋がされている状態なので、切口から水が滴りにくい

何も塗布していない切口
あまり早く剪定すると枯れこんでしまうので遅めに剪定
切口から水が滴る
トップジンMの塗布
有核巨峰(長梢)では、切口が1㎝程度以上の時はトップジンMを塗布します。
短梢ではトップジンMを塗布する人が少ないと思います。
切口にトップジンMを塗布して塞ぐことは、病気の予防、内圧の損失を防ぐ観点から、必要不可欠と思います。
内側から少しづつ芽に力を与え、固く閉じた殻を破っていきます。
また、芽に養分を充分にいきわたらせて花芽分化を促します。