ぶどうの出荷先は、主に4通り
農協(系統出荷)
農産物直売所(道の駅、ファーマーズ等)
個人販売(直販、ECサイト等)
ふるさと納税
があります。
メリット、デメリットをまとめてみました。
| 農協 | 農産物直売所 | 個人販売 (直販) | 個人販売 (ECサイト等) | ふるさと納税 | |
|---|---|---|---|---|---|
| メリット | 全量引受 | 自由な価格設定 | 固定客 | 全国販売網 | 全国販売網 |
| 出荷に専念できる | 売り方が自由 | 自由な価格設定 | 集客力 | 予約販売 | |
| デメリット | 市場が価格決定 | 店舗によって集客力に差 | 集客に時間がかかる | 競合が多い | 登録に時間が掛かる |
| 売残る場合がある | DM発送、代金回収に手間 | 手数料が高い | 金額設定ができない |
JA(農業協同組合)
地域・産地の農家の青果物をまとめて市場に出荷します。
市場価格というよりは、相対取引で決まることが多いと感じています。
農協出荷をするためには、管轄の農協組合、部会に加入しなくてはなりません。
メリット
無駄なく出荷できるように様々な規格あります。
規格にあっていれさえすれば、全量引受てくれます。収穫したぶどうを無駄なく出荷できます。
市場に休日があります。市場休日の前日は選果場の荷受が休みになるので、出荷ができません。
農協出荷のみであれば週2回は休みにすることができます。
出荷代金回収の心配をしなくてよく、翌々週には、出荷代金が振り込まれます。
代金回収作業を気にしなくよく、出荷代金の振込も早いので助かります。
JA長野県グループで、ソリマチWeb農業簿記を採用しています。
JAの販売・購買・貯金等取引データは自動連動ため、入力の手間も取り込み作業も必要なく、確定申告にも利用できます。年間利用料は掛かりますが、農家であれば必須かと思います。
デメリット
農協出荷では、消費者に売りやすい品種、農協が主力としている品種、巨峰、シャインマスカット、ナガノパープル(長野県)、クイーンルージュ(長野県)が主流となります。
農協出荷をしている限り、消費者が何を求めているのか直接知ることはありません。
農協の仲卸担当者に聞いてもわかりません。また、興味がないと思います。
単価は安いです。大量出荷が基本になるので致し方ないところです。
農産物産直所
農産物直売所は、農協系でファーマーズ、道の駅、その他の産直所を言いますが、主に、ファーマーズ、道の駅のことを言います。
ファーマーズは、近隣のお客様が多く、地元(広域)の人に知って貰えます。道の駅では、県外の人が多く、場合によっては個人販売に繋がることも良くあります。
メリット
農産物産直所の販売形態は委託販売なため、価格は自由に決める事ができます。
価格の決め方は人それぞれで、重さ、見た目、品種などで価格を決めているようです。
長野県の指導指針にある房の大きさ(房ごとの味、粒の大きさのバラつきが小さい)で作って販売しても、お客さんの評判は良くありません。見た目の大きさ、見せ方は、お客様に興味を持って頂くための重要な要素です。
デメリット
店舗によって集客力に差があることが最大のデメリットです。
お客様が来店しないと売り上げは伸びていきません。
数は力なりです。
集客力を伸ばすには、店舗と農家(出品者)が協力することが必須だと思います。同じ目線、方向を向いて行動することができるようになることが理想です。
来客数が少ない店舗だと、売れ残る可能性が高いです。
「数は力なり」
集客力の重要性を感じます。
委託販売手数料は、どの店舗でもほぼ2割です。
農協出荷で約2割3分の手数料が掛かるので、高くはないと思います。
店舗ごとにルールがあります。
良く確認をして自分にあった店舗を探すことをお勧めします。