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生坂村の新規就農者は

     首都圏から生坂村に移住をして12年(2025年4月現在)になりました。

     生坂村では就農希望者の順番待ちだっため、地域おこし協力隊(農業振興)として3年間活動し、その後、生坂村農業公社研修生として3年間研修後に独立し、6年が経ちました。

     地域おこし協力隊として3年間を過ごすことになったため経済的に苦しい思いもしましたが、地域の方々との交流や、ぶどう以外の作目(米、野菜)を栽培したことは貴重な経験がとなっています。

     短期栽培作目のぶどう栽培なため、体力的に苦しいときもありますが、家族と協力し日常がおくれる生活の大切さを感じています。

    目次

    生坂村のぶどう

     昭和46年頃、桑畑からぶどう畑へと転換しぶどう作りが始まりました。当初は有核巨峰のみ栽培していたのですが、時代と共に様々な品種がつくらるようになりました。(川手農協で大田市場に出荷していましたが、松本ハイランド農協と合併し、残念ながら大田市場との取引はなくなりました。)寒暖差がある山間地なため、ぶどうの甘味に加え旨味があります。松本地域では、知る人ぞ知る隠れた産地です。道の駅いくさかの郷では、ぶどうのシーズンになると40品種程度出荷されています。

     管轄農協は松本ハイランド農協です。長野県東筑摩郡(生坂村、麻績村、筑北村、波田町、山形村、朝日村)、安曇野市(明科地区)、松本市(梓川地区、安曇地区、奈川地区を除く)、塩尻市(洗馬・楢川地区を除く)が範囲です。主な取引市場が西日本なため、関東に出回ることはほとんどありません。

     生坂村のぶどうの価格は、近隣地域に比べてお値打ち価格だと思います。
    農協の主な取引相手は中日本中心、首都圏で販売する気はないようです。
    松本ハイランドでの主力ぶどうは、デラウェアなことが影響しているような気が

    生坂村の新規就農制度

     生坂村でぶどう作りをするためには、生坂村農業公社の研修生になることが必須です。それ以外にほぼ道はありません。生坂坂村農業公社で新規就農生を受け入れ研修し、圃場、居住場所等を斡旋しています。

     生坂村農業公社が管理をしている圃場を借受けてぶどう栽培をするため、既存のぶどう棚を借りられます。タイミングが良いと1年目からかなりの売上をあげることがでるので、さほど初期投資せずにぶどう農家として独立することができます。生坂村農業公社が保有している農機具を借りることができるので、無理に購入する必要もありません。ぶどう以外の作目を作りたいと思うのであれば、生坂村農業公社を通して圃場を借りることもできます。

     住宅については、研修中、村営住宅を貸してもらうことができます。そして、就農後もそのまま借りる事ができます。家賃は、新規就農生として配慮してくれます。

     地元の方々が兼業農家として就農していた比率が高かったのですが、ほぼ毎年1名程度が研修生になっています。現在(令和7年)では新規就農者の比率が高くなってきていました。

    生坂村での暮らし

     生坂村は国道19号線と犀川に沿って南北に長い(といっても12km)村です。生坂トンネルを境に天候が違い、地域によって生活が大きく変わります。

     最寄り駅は篠ノ井線明科駅(安曇野市)で、駅までは村営バスが走っています。1時間に1本程度の本数ですが、通勤通学には欠かせません。明科駅までの車での時間は、近い地域で約10分、中心部で約15分、遠い地域で約20分かかります。 明科駅から松本駅まで2駅15分です。特急しなのが停車駅でもあるので、悪くはありません。

     買い物は安曇野市か池田町。大きな病院は、JA長野厚生連あずみ医療センター(池田町)、安曇野赤十字支社(安曇野市)です。車で30分程度の範囲です。

     車では、松本市まで約40分、安曇野市まで約30分、池田町まで約15分、長野市まで約50分でいくことできます。高速道路入口は、安曇野IC、筑北IC、麻績ICともに30分程度です。

     私が村へ来た頃には2,000人を超えていましたが、令和7年4月現在は702世帯1,602人です。働き盛りの年代がほぼ居ないので、役員等々回ってきます。さらに、本来村役場、社会福祉協議会が自らやらなければならない仕事をさせられます。社会福祉協議会は太刀が悪い。

    ぶどうの収入、その他

     露地ぶどう1反(10a)あたりの粗利は約100万円、経費が50万円(50%)とすると、利益は50万円になります。栽培面積を一町歩(100a)とすると売上1,000万円、経費500万円、所得500万円です。雨よけ設置をすると露地ぶどうよりも品質が良くなり、ロスが少なくなるので粗利が増えます。

     収穫できるぶどうの房数は、平行整枝短梢栽培で圃場の形が分かれば計算できます。ここでは1反歩2,000房とします。2,000房×6反歩=12,000房です。1房平均700円とすると12,000房×700円=840万円となります。売上を上げるには平均単価を上げるか、圃場面積を上げるしかありません。

     出荷日数は約1カ月半で約45日です。12,000房÷45=266.6房、一日あたり266房を出荷しないと間に合いません。出荷できる期間がとても短く旬がはっきりとした果物です。

     出来上がるぶどうのバラツキを少なくすることが出荷時の作業効率をあげます。バラつきを少なくして、毎年少しづつ品質を上げることで売上があがると考えています。

     夫婦2人で経営していく場合、栽培面積は6反歩が限度だと思います。7反歩を保有し、1反歩は更新のためやこだわりの品種などを栽培する圃場とするのが良いと考えます。あまり無理をすると家の事がおざなりになるのでお勧めはしません。

     「毎月の収入から、年1回しか収入にかわったので、お金の使い方が難しくなった」

     「時間の使い方が大切」

     サラリーマンから農業に転職した感想です。そして

     「共働きになる」

     奥さんには負担をかけるようになるので、家事をすることをお忘れなく

     

     

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